そのセミナーの中で気になるものをピックアップしてご紹介したいと思います。

鳥爺寺子屋で主に紹介されていたものですが、最近の世界の鳥さんのフードの傾向に

ついてです。

 

ドイツではナチュラル志向によりシードが中心、アメリカでは食を楽しんでもらうために

カラフルな天然色素のペレットが中心、日本では糞の色に影響を与えるので無着色の

ペレットが中心になっています。

 

しかし海外ではペレット20~50%+マッシュ、シード、ナッツを与えることが多くなっている

そうです。

そして旬のものを与え一年を通しての栄養バランスを考える、と。

 

この「マッシュ」ですが、下記のように紹介されました。

ひよこ豆、レンズ豆、青豆などとシード(穀物:2、マメ科:1の割合)をひたひたの水に入れ、24時間暗がりで常温で放置。30分間調理または3、4日かけて発芽させる。

発芽したら、ごはんを炊く要領で炊飯器で炊く。保存は製氷に入れて冷凍し、使う分だけ

解凍し野菜とともに与える。野菜は緑黄色野菜を細かく刻み(中型以上は果物も)与える。オメガ3脂肪酸を含む亜麻やチアシードや粉末のアルファルファ、ヨード補給のために海藻も

与える。シードとナッツは少量なら必須脂肪酸を摂ることが出来る。発芽させることにより

吸収によりカロリーを低減。脂肪は脂肪酸やたんぱく質に変容するため消化が良くなる。

 

マッシュは数年前から海外で流行り始めていました。「チョップ」とも呼ばれています。

「Parrot Mash Recipe」「 Parrot Chop Recipe」で検索すると沢山出てきます。

各家庭でレシピがあり、最近はハーブを混ぜたり、ハーブティーを飲ませたりもしています。

(ハーブは適量がわからないですし、薬効が強すぎたりアレルギーもありますので与える

際には注意深くあげて下さい)海外のショップでは販売があります。

 

発芽させたシードはローリー・ロリキートにも良いと海外のローリー・ロリキート本にも

記載はあります。ローリー・ロリキートのフードはわからないことが多いため、昔から

マッシュ・チョップに似た各家庭でのレシピがあり根強く使用され続けていたりします。

豆やシード、野菜は本来ローリー・ロリキートが多く摂取するものではないため、どの程度

与えることが良いのかわかりません。また属によっても変わってくるでしょう。

ていうか、果物だって何をどのくらいと言われれば・・・難しいですよね。

 

一年を通しての栄養を考える、ということも実践するにはなかなか困難です。

シードや昆虫を季節によってはローリー・ロリキートは摂取することが知られています。

しかしどんなシードや昆虫をどのくらい食べているのか?属によっても変わりますし

本当に頭を悩ませられます。仕方なく食べているのか、必要な栄養源として食べているのか

そこもわかりませんし。オーストラリアとニューギニアに棲むローリー・ロリキートでは

全く異なるでしょうし。

 

ただ、白い粉を黙々と食べるだけではなく、楽しみのためにもあげるのはいいのかなあと

思ったりします。消化能力が弱い属にはかたいものを減らしてあげたり、工夫して

なるべく栄養バランスが良いようにして、ローリー・ロリキート専用フードと併用するのは

いいかもしれません。一応、ペレットやローリー・ロリキート専用フードは完全栄養食ですから

バランスや量は考えてあげて下さいね。

食の楽しみやフォージングとしてもマッシュ・チョップは工夫次第で使えると思い、ここで

ご紹介させて頂きました。

 

また、仮説として毛引きの鳥さんは「動物性たんぱく質を欲しがっているかもしれない」

「栄養不足、栄養毒素または欠乏」「栄養毒性(ある種の栄養素が過剰、例えばカルシウムを与えすぎるとミネラルが減少)」の可能性があるかもしれないとのことでした。

 

この件はローリー・ロリキートが低たんぱく質になっているため、換羽の時は多少たんぱく質を

高めのフードをあげた方がいいのか?という疑問を私に思い起こさせました。主治医は様子を

見ながらあげて下さいとのこと。今のところ、ひどい換羽はないようなので大きな調節はして

いませんが、換羽のひどいローリー・ロリキートには調節してあげた方がいいのかもしれません。高齢のローリー・ロリキートも然りです。我が家のキスジ男子ですが発情からくる

羽齧りっこです。これも低たんぱく質が関係あるのかと悩んでみたり。

栄養が過剰もしくは不足というのはわからないことだらけのローリー・ロリキートですから

とても気になるところです。

 

噛みつきの癖がある鳥さんは体調がすぐれない鳥さんが噛むことが多いらしく、

「食べ物に対して過敏症」「食品添加物による興奮」の可能性もあるとも仰っておられました。こちらも気になるところですね。エキサイトのスイッチが入りやすいローリー・ロリキート

ですから。