お久し振りの日記でございますが、徒然なるままの日記ではございません。 

以前、こちらでご協力願いましたローリー・ロリキートアンケートbyみずひろ 

小鳥の診療所さまの結果なのですが、色々気になったり、職をロストして 

ヒマができたりしましたので、経過はどうですか、とのお手紙を差し上げ 

ましたところ、お返事を頂きましたので、皆さまにも情報共有をさせて 

頂こうと思いまして、書き込ませて頂きます。 

 

「(前略)大変申し訳ないことに、アンケートの集計はまだできていない状況です。 

何か傾向が読み取れないか一通り目を通してみたものの、対象数が少ないせいか 

はっきりしたものが未だつかめず、どういう形で集計したらいいか、思いあぐねて 

いる間に時間が経過しています。ただ、フードにつきましては特に特定の犯人は 

いないような印象を受けています。カロリー、糖質、脂質類、これらの過剰摂取 

あるいは(何らかの原因による)代謝率の低下による蓄積がトラブルの要因の 

一つになっていると推測しています。もちろん、他にも要因はあると思いますが 

そこまでまだ考察できていません。 

 

昨年十月、所属する研究会で発表する機会があったので(この時点で 

アンケートはあまり回収できていませんでした)、テリハ属のローリーの 

腎臓機能障害に遭遇する機会が多いという報告と、他属ローリーとの 

生息域の違い(要は食餌内容の違い)がテリハ属の腎疾患に関連している 

可能性も検討してみる必要があるかもしれないという提言をしました。 

発表後、似たような症例を経験したことがあると複数の獣医から声を 

かけられました。具体的なご意見はうかがえなかったものの、改めて 

他の鳥種にくらべ腎疾患の罹患率が高いことが確認できました。 

 

東海地方は鳥医が少なく、皆さん遠方から衰弱した鳥たちを懸命な思いで 

連れていらっしゃいます。一人でも多く鳥医を増やしたいのですが 

力不足でなかなか同志が増えません。結果、研究や勉強に費やす時間が 

作れないのも悩みの種ですが、少しずつでも今後に活かせることを 

発信していけたらと思っています。とりあえず、わずかですが現状の 

ご報告まで。」 

 

という大変、ご丁寧で親切なお返事を頂きました。心からの感謝です。 

でまあ、感想ですが「やっぱりなあ・・・」というのが正直なところ。 

生息域の違い、食餌内容の違い、腎疾患の罹患率の高さ。これはもう 

骨身に沁みていることで、でもここが一番、わからなくて知りたい 

ところで、ああ、痒いところに手が届かない!とじれったい感じも 

致します。でも、先生のような方が一人でもいて下さって、頑張って 

下さっているのだから、希望はあると、信じたいものです。現時点、 

ローリー・ロリキートの日本における生息数は恐らく多くはなく、 

その中でもテリハ属はとてつもなく少なく、これからも増えることは 

あんまり、ない。これから何をどうしていってあげればいいのか、 

テリハのキスジ飼いの私にとって、本当に難しい課題であります。 

スミインコのるりをさんに渡された宿題なのだと思って頑張りたいと 

思ってはいますが、何せ、私の手は小さく、伸ばせる範囲も広くは 

ありません。どうか、皆さまのお力、お知恵を拝借させて頂きたく 

心からお願い致します所存でございます。私の方でも情報を得ましたら 

発信してゆきたいと思っておりますので、どうか宜しくお願い致します。 

 

                  りんより。