いざ、災害が起こったら。この先は、その時その場所その人の置かれた状況によって変わってゆきます。様々なシチュエーションが考えられますが、普段から考えておくことによって心構えや備えが変わってきますので、できるだけ考えておきましょう。答えが出ないこともあります。行き詰まることもあります。それでも、打開できると信じて全力を尽くしましょう。 

  

災害が起こった時

 

外出先・勤務先だったら

→一人暮らしor同居家族がいるか、で対処方法が変わってきます。

 

同居家族がおられるなら、普段から災害時のシミュレーションを話し合っておかれると良いでしょう。備蓄品の置き場所、ごはんのあげ方、かごの設置等。勿論、同居家族の方が鳥さんをかわいがってくれ、助けてくれることが前提なので、そのあたりもです。

 

一人暮らしなら、如何にして帰宅するかが問題になってきます。ローリー・ロリキートは1日の絶食で、とも言われる消化吸収の良い鳥です。一分一秒でも早く安全を確認し、ごはんとお水をあげなくてはなりません。(後述しますが、ラックやかごを固定してなるべく、ごはんやお水が減ってしまうことを防ぎましょう。)ご近所に鳥好きさんがいて、せめて安全確認とごはんとお水をあげてもらえる状況であれば助かりますね。悲しいかな私にはいないので、必死のぱっちで帰宅せねばなりません。外出・出勤中なら、帰宅できる時間は外出先・勤務先の規定によります。都会部に出ていた場合、帰宅困難者を減らすために外出先・勤務先での待機を命ぜられることもあるでしょう。私の現職場はマニュアルによると三時間後くらいに帰宅しても良いとの記載がありますが、どうなるか不透明です。自宅から自転車で一時間ほどなので、道が被災して遠回りをしたりしても何とか帰宅できるとは思います(川を越えねばならないので無事な橋を探すことになるでしょう。一度、下見で自転車で職場まで行きました)。しかし前職場のように都会部に働きに出ていたら、そう簡単に帰宅できないと思います。帰宅に時間がかかることを想定しなければなりません。これは・・・何とも辛い時間になると思います。今のところ、ラックやかごを固定し、ごはんとお水を多めに入れて外出・出勤するくらいの対策しか残念ながら思いつきません。

 

災害が起きた後、ご自身の身の安全と、鳥さんの身の安全が確保できてから、次のことを考えてゆかねばなりません。如何に避難するか?です。その前に。

 

おうちの中で比較的、身体の自由を確保している、わんこさんにゃんこさんであれば、びっくりして外に逃げてしまうことも多いです。おうちの中でかごに入っている鳥さんであれば外に逃げてしまうということは少ないかと思いますが、かごが破損し、かつ窓や壁、扉が破損していて外に逃げてしまう、ということは考えられます。

 

鳥漫画で、阪神の震災の時、かごが破損した鳥さんを暗闇でキャッチした、というお話を読みました。とてもラッキーで、読んでいて涙が出そうになりました。でもローリー・ロリキートは(それもうちのような大型だと余計に)つかみにくく、つかめたとしても翼や脚をつかんでしまい怪我をさせてしまった、となりかねません。なるべく、そうならないようにしたいですね。

 

また、ケージからキャリーに移そうとして、ということも考えられます。パニック状態の保定が難しいと言われるローリー・ロリキート(うちの場合キャリー大嫌いですし)、スムーズにキャリーに移せるかどうか、私はちょっと自信がありません。私自身も冷静な状態ではないでしょうし。なるべく冷静になり、周囲の安全を確認しつつ次の行動をとらねばなりません。後述の避難先での生活では、生活環境自体が万全ではありませんし、疲労もあり注意力が散漫になることもあるでしょう。お世話をする際、(環境が許す際の)放鳥をする際、通常時以上に気を配って、たいせつな鳥さんを逃がしてしまうことは避けなければいけません。ご家族がおられる方は、協力をいつも以上に仰いで頂かなければなりません。

 

避難する前にはガスの元栓を閉める、電気のブレーカーを落とすことを忘れずに。