災害が起こった時に鳥さんを守るのは、やはり安全で頑丈なかご、そしてそれが置いてある場所です。鳥さんと、ごはんとお水が無事であれば、人間がすぐに駆けつけることができなくても、多少の時間が稼げます。人間の方も安心感があります。

 

うちは「ローリー・ロリキートの住」でご紹介したようにメタルラック上下にうさぎさんかごです。2018年の大阪北部の地震の時、私はたまたま部屋にいました。震源地より南部であったため揺れてすぐラックの前に行き、ラックとかごを倒れないように押えることができました。私が不在だったら?震源地に近かったら?多分、かごはラックから飛んで落ち、ラックは倒れていたでしょう。衝撃でお水やごはんはこぼれ、鳥さんたちはぶつけて怪我をしたかもしれません。そう思うと、とても怖かったです。続く台風の時も生まれて初めての大きな台風でも怖い思いをしました。幸い軽微でしたが、窓ガラスが割れていたら?浸水していたら?停電が続いたら?と思いますと。

知り合いで地震の時でも台風の時でも、とても大変なご苦労をされた方は多くいらっしゃいます。被災された皆さま、ご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。今なお避難されている皆さま、復旧作業に従事されている皆さまの安全と被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 

「防災=被害をゼロにする、減災=被害を最小化にする」です。私が感じたことは「防災」は難しい、ということでした。できる限り事前に対策をして減災し、普段から幾通りものパターンの対応策を考えておく。災害時には何が起きるかわからないからです。その中でも鳥を守るということは、鳥がいる環境を守ること。ということで、かごと、かごを置いてある棚を守りましょう。

 

うちのメタルラックですが、家具転倒防止用の突っ張り棒をしました。しかし突っ張り棒も天井の材質にもより、完璧とは言い難いようです。メタルラックだけでなく、棚を使用している場合はチェーンやベルト、ワイヤーラック 転倒防止金具などで固定する方法、マットやストッパーを併用した方がいいようです。おうちの環境により設置が厳しい場合もあるでしょう。うちももう少し考えねばなりません。

 

ちょっと古いのですが、転倒防止策がわかりやすく説明されています。

https://www.nhk.or.jp/sonae/column/20121019.html

 

床に直置きしている場合ですが、大きな地震ですと、ずれて飛ぶ恐れがあります。ずれ防止のマットなどを敷きましょう。ものが落ちてきたり家具が倒れてきたりすると危険ですから、かごの周囲にスペースをもたせましょう。

 

メタルラックや棚に置いている場合、メタルラックや棚を固定しても、かごを固定しておかないと落ちてしまいます。私が大人になってから初めて一緒に暮らしたのはウロコメキシコインコで、阪神の震災の後でした。ですのでまだ防災グッズなども乏しく、布団干しベルトを二つ連結させ、メタルラックごとぐるりと巻いていました。時が経つにつれ防災意識が低下して使用しなくなり2018年に改めて探しました。布団干しベルトは100均で購入していたのですが、販売自体が少なくなっているようで、やっと見つけたものは品質劣化していて使用に耐えるレベルではありませんでした。他にないかな、と思いましたら、落下防止バー、落下防止ベルトファイルガード、落下防止ネットなどが販売されていました。会社のスチールラックで使用するものが多いようですね。

防止ネットは放鳥時にも工夫して使えそうな感じです。ネットの材質や格子のサイズは考えないとですが。他にも子供さんやわんこさんにゃんこさんの転倒防止用ネットもありますね。

見栄えが悪い、日々のお世話のちょっと邪魔、にはなりますが、安全のために。ベルトやネットですが、かごの中から齧られたりしないよう気をつけましょう。

 

ラックとかごをナスカンや結束バンドでつないでおく、という方法もあるそうです。

 

落下防止ベルト

http://www.ooishi-seisaku.co.jp/office/fall-preventing.html

 

落下防止ネット

http://www.ooishi-seisaku.co.jp/fall-prevention/net-bar.html

 

転落防止ネット

https://www.ekrea.net/net/

 

どれもメーカーさんのサイトです。ベルトとネットはスチールラック用ですが、使いようによってはメタルラックや棚でも何とかなるかな?と。ベルトは締め付けベルトというものも同じメーカーさんにありますね。手掛かりになれば。 

ちなみに100均で購入した布団干しベルト。10年ぶりくらいに発見しましたが、ぺらっぺらでした。

使い方がわかりやすかなと思い、裏面を。このやり方で二つ連結して長くしたのですね。

次に試したのが100均のスーツケースベルト。こちらの方がしっかりしていて、長さも調節しやすかったです。100均で済ますのか、というご意見もありますが、とりあえずこうやって試してみて、使い勝手と長さなどを確認してから本格的なものにステップアップするのもいいかなと思います。

取り付けてみました。二つ連結して、メタルラックごと、かごをぐるり。正面から見ると、ベルトが重なって前しか見えませんが、ちゃんと背後に回っています。割としっかりした感じです。開封時に臭いがしたので要注意です。臭いを飛ばしてから取り付けましょう。

割とオモチャとか止まり木とか怖がらないタイプのキスジ男子におさんが怖がってしまったので、すぐに外しました。こういうのも少しずつ慣れてもらわねばですね。

 

かごのやキャリーのプラスチック部分が外れてしまわないよう、ベルトを自作しておられる方もいらっしゃいます。そういった感じで手芸が得意な方は自作されてもいいかもしれませんね。また、広島県福山市のcafeことり日和さんで「守りひも」として販売されています。これは通院時や避難時に役立ちますね。

 

cafeことり日和さん

https://www.kotori-biyori.com/%E5%AE%88%E3%82%8A%E3%81%B2%E3%82%82%E3%81%AE%E6%B3%A8%E6%96%87%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

 

地震でも風害でも、窓ガラスが割れたら・・・というのはとても怖かったです。まだ鳥さんと暮らしていない時、突風で物干しスタンドが倒れ、ベランダのガラスが割れたことがありました。不在時で怪我はありませんでしたが、在宅時なら大怪我をしていたかも。ガラス飛散防止シートやフィルムがあれば安心ですね。実は私は不器用で、貼ろうとして挫折した経験があります・・・。またチャレンジせねばです。飛散防止スプレー(塗料)も販売されていますが、塗料ですので呼吸器の敏感な鳥さんがいない時にしないといけませんね。