気になるタンニンですが、私が昔に知った時は「鉄分吸収阻害のため、鉄分吸収が良い 

ローリー・ロリキートに良い」というだけで、他に何の情報もありませんでした。 

でもやっぱり気になるし!と色々と調べてみたところ、どうもローリー・ロリキートより同じく果実食をし、同じく鉄貯蔵病に感受性が高いオオハシさんサイドの情報のようなのです。 

 

オオハシさんの飼育について簡潔にまとめられたサイト 

 

http://xn--qckubp0dr1j.jp/oohasi 

 

鉄分とビタミンCを控えること、消化吸収が良く糞がすぐ出ること、動物性たんぱく質を控えること。ローリー・ロリキートと重なることが多いですね。この中に、気になる 

記載が。「野生のオオハシはグァバや未熟なバナナなど、鉄分の吸収を抑える 

タンニンが豊富に含まれている食物を食べているので、肉を食べても大丈夫だと 

考えられています。」オオハシさんは昆虫(これはローリー・ロリキートも食べる 

種類はいますね)、爬虫類、鳥の卵や雛も食べるそうで、この動物性たんぱく質の 

吸収を抑えるのに、タンニンを摂取しているということらしいのですね。 

 

オオハシさんが枯葉などがたまった、タンニンの豊富な川や水たまりの水を飲んでいると記載があります。 

 

https://www.amazona.co.za/research/toucans.htm 

 

http://piciformes.org/pdf/iron_storage_disease_softbilled_birds.pdf 

 

鉄貯蔵病についての記載とオオハシさんマニュアル。動物園でオオハシさんにタンニンを与える実験をやっているとの記載があります。その記事、見かけたんですがちょっと紛れちゃいました(汗)。 ロンドン動物園のお茶を飲むオオハシさんの写真なら検索すればすぐ出てきます。 

 

https://holisticbirds.wordpress.com/health-and-disease/disease-list/iron-overload-disease/ 

 

http://aviansag.org/Husbandry/Unlocked/Care_Manuals/Toucan-manual.pdf 

 

つまり、同じような食性であり、同じような病気に罹るオオハシさんが葉っぱで 

タンニンなら、ローリー・ロリキートにもいいんではなかろうか!?という 

流れになったのではないでしょうか、多分。ローリー・ロリキートと自然界に 

おけるタンニンとのつながりは、残念ながら私レベルスキルでは発見されませんでした。

 

幾ら鉄貯蔵病が恐ろしく予防したくとも、流石にお茶をあげるようなチャレンジャーには私は怖くてなれません。本当に「鉄貯蔵病に罹っているのか?罹っているとして、快復させるために(もしくは現状維持のため)服用して効果があるのか?」という疑問点もあり、その疑問点を抱えたまま、お茶をあげるのはやはり怖いです。 

 

ただ、最初の記述にあったようなタンニンを含む果物をローリー・ロリキートも 

食べている可能性はあると思います。オオハシさんとは生息地が全く異なりますが 

バナナは熱帯アジア原産です。他にも樹皮やナッツにもタンニンは多いそうで、野生下では、そうやってタンニンを摂取して鉄貯蔵病予防をしている…のかもしれません。 

 

これは、私の推測です。何故こんなことを思いついて調べだしたかというと 

野生のローリー・ロリキートのお写真で、バナナの花と一緒に写っているのを 

見たからです。バナナの花に齧りついてるのとか、花粉をたべているものも。 

熱帯地方ではバナナの花を食用にするようで、灰汁を抜いてたべるそうです。 

熟していないバナナも渋くて食べられないそうなので、花の部分もタンニンで 

渋いのかな?まあ花自体ではなく、齧って穴をあけて中の蜜を食べている 

可能性の方が高いのですが。バナナの花も栄養価が高いそうです。貧血、糖尿病、 

腎臓にいいとか血糖値を抑制するとか。えっ私もちょっと食べてみたい(笑)。 

・・・と思ったら缶詰が販売されているみたい。クックパッドにも調理方法が 

載っていました。びっくり! 

(実験にタマリンドのジュースをあげたというのを見ました。流石にタマリンドは 

入手できませんでした。) 

 

という紆余曲折があって、今現在、我が家のローリーずのごはんのトッピングの 

レパートリーに青バナナと二種類のグァバが仲間入りしました。我が家はフレッシュな 

果物以外は食べてくれず、固形物があまりよくないであろうテリハなのでドライな 

果物、野菜、花、ハーブなどをミルミキサーで粉砕し、朝のごはん時に日替わりで 

ちょっぴりずつトッピングしているのです。勿論、調べながら観察しながら、です。 

 

気を遣うべきところが多いローリー・ロリキートのごはん。鉄貯蔵病は野生では 

見られません。発病していても、発病しているかどうかはわかりません。なるべく 

自然な形で予防できたらなと、日々、手探りしています。 

 

*タンニンには抗菌・抗酸化作用・・抗アレルギー・腸内環境をととのえる効果が 

あると言われていますが、摂取し過ぎると勿論、良くありません。あげる時は 

注意深くあげて下さいね。 

 

果物についてのサイト&野菜についてのサイト、小ネタもあって面白いです。 

ただ複数のサイトで確認して下さいね。このサイトには載っていませんが 

スターフルーツはシュウ酸を含みます。 

 

https://www.kudamononavi.com/ 

 

https://www.yasainavi.com/ 

 

以前「アマゾンのコンゴウさんが有毒な種子の解毒剤として粘土を食べるように 

ローリー・ロリキートも何かしてなかろうか」と書きました。中国・日本・台湾に 

分布するアオバトさんもミネラルや塩分を求めて森林部から海岸まで飛んでゆき 

海水を飲むそうです。海まで飛べない地域のアオバトさんは温泉水を飲む群れが 

いるそうです。 

 

何となくタンニンがローリー・ロリキート(&オオハシさん)にとって、それっぽい 

のかな?と思ったりします(ただアマゾン以外のコンゴウさんは粘土を食べているのか?という疑問はあり)。勝手に。ただ、どれについても解明され切れておらず「じゃないのかな?」レベルなので、「じゃあ、これをあげれば大丈夫!」という話ではありません。 コンゴウさん、アオバトさんも環境や遺伝の部分が多いとも言われています。

例えばアマゾンのコンゴウさん、海近くの森林部に棲むアオバトさんは粘土の崖や 

海へ、という環境。「そこへ行ってこれを摂れば大丈夫」と教えてくれる遺伝や 

群れの仲間。というふうに。ローリー・ロリキートの場合も、環境的・遺伝的に左右 

されるでしょう。 

 

様々なことが、少しでも早く解明されればいいなあ!ローリー・ロリキートの 

(というか鳥類の)鉄貯蔵病についても、少しでも早く解明されることを願ってやみません。 

 

*タンニンなどを鉄貯蔵病の感受性の高い鳥にあげることに対して、研究が進んでからにしてねという意見もあります。オオハシさん、ゴクラクチョウさん、九官鳥さんの 

鉄貯蔵病についての論文です。うん、だから早く研究をすすめてね!ね!! 

 

https://pdfs.semanticscholar.org/ed23/c282c880413e906cdddf348640e98708f70c.pdf