違いからくる注意点と気をつけなければならない病気に進みたいと思います。

ラテン系ノリだから毛引きしないという訳ではありません。感情が豊かで頭が良く、スイッチオンオフが入りやすいので即エキサイト即発情になることがあります。それ故に毛引きにもなります。この発情ですが、コントロールするためのフードが選べません。他の鳥さんであればカロリーの低いフードを選べますが、ローリー・ロリキートは専用フードしかありませんので、そもそも選択することができないのです。

その専用フードもどれが良いのか?国産はありませんから輸入が途絶えたら?安定して
輸入される?廃番になってしまったら?この廃番問題は実際にありました。ケイティ、
ズプリーム、ドクターマックは廃番になりましたし、ベタファームは更新されています。ラウディブッシュのようなこともありますね。獣医、飼い主ともに頭を抱えるほど
ローリー・ロリキートは偏食家が多いので切実な問題です。

換羽時期等、体力や免疫が落ちる時にフードを換えると体調を崩しやすくなります。
これは実際に私が経験したことでもあります。これは他の鳥さんでもそうですが数種類のフードを食べられるようにしておきたいですね。

この専用フードですが、オール・ローリー・ロリキートフードです。しかし果たしてそれで良いのかという疑問があります。ローリー・ロリキートはたくさんの属にわかれていますが、それぞれに合ったフードはありません。昆虫も食べる属もいます(ミルワームのパウダーをあげる方もおられますし、海外の動物園では丸ごとあげたりしています。ロリキート・ランディングのカップの中身がフルーツではなくてんこ盛りのミルワームだったりして、画像的インパクトが。海外では、皆さん虫が苦手とか少ないのかな?)。シードも食べる属、ほとんど蜜食の属もいます。

それを示すようにブラシ状になっている舌の構造も少し異なります。オビロ属、ゴシキセイガイ属の舌はふさふさしていますが、テリハ属はそんなにふさふさしていません。生息地域も広く乾燥地帯、熱帯雨林に低地、高地等様々です。それが同じフードというのは、やはり心配になるところです。選択肢の幅が狭く、ベストがなく、各社のフード自体良いものかわからず、個体に合わせたくとも合わせられず、この辺りはかなりの悩みの種です。

あと糞が軟便ですから病変かどうか判別しにくいということがあります。飼育本を見てもローリー・ロリキートの糞の変化のお写真は記載されておりません。余程のもの、例えば血便であるとか黒色便なら気付きますが、多尿便とかは見分けが難しいです。
普段から主治医とも相談して観察することが重要です。

他の鳥さんの罹る病気については同じく罹ります。PBFDもです。ローリー・ロリキート特有の変異株です。今のところ聞いたことはないですが、これから先も大丈夫だという保証は全くありません。注意せねばなりませんね。