自宅でもなく、避難所でもなく、の場合も幾通りか考えられることがあります。

ただ避難所でないと、情報が入りにくい、支援物資を受け取りにくいという難点もあるようです。支援物資は避難所に入っている入っていない関係なく受け取れるはずですが、やはり人目が気になりますよね。

 

車をお持ちの方は、車内で一緒に生活することも可能でしょう。ご家族の人数や車の広さにもよると思いますが、避難所よりは他の目を気にせずに済むでしょう。狭くて体を伸ばしたり動かしたりすることができない辛さと、それからくるエコノミークラス症候群には人間は気をつけねばなりません。庭先、避難所になっている施設の駐輪場など、車を置く場所は変わってくるかと思います。夏は高温に要注意です。以前「うちは災害用にキャンピングカーを購入したよ(ドヤァ)」て言われたことがあるのですが、金銭面、維持費用・駐車場面で問題があり、気軽にという訳にはいきませんね。・・・ていうかそれ以前に私が免許&車がないのでしたよ(汗)。

 

テントがあると、これも避難所よりも人目を気にせず済むでしょう。避難所でもテントを建てる所も増えてきたようですね。しかし個人の場合、どこにテントを建てるか、悪天候の場合は大丈夫かなどの問題点があります。自宅の庭にテントを建てるのであれば問題ないでしょうけれど、他の場所となるとどうなるかは、その時にならないとわかりません。避難所になる施設の駐車場や公園などになるのでしょうけれど、広さが確保できず建てられないかもしれません。うちの前は小さな公園なので、そこは?と思うのですが建物に近すぎて余震などで建物が崩れたらどうしよう?と思っています。反対側に時間貸し駐車場がありますが、使用させてもらえるかな?とも。

このテントですが、私はキャンプ経験がまっったくないので、購入後に組立や使用感をチェックしなければならないと思います(災害用にキャンプ道具一式が便利とも聞くのですが私使えるの?と)。持ち運びに便利なもの、ワンタッチで組立できるものなど様々なものがありますが、購入したら一式かついでどこか山にキャンプしに行かねばです(笑)。寝袋も便利そうなんですが、飛び起きた時にどうなるの??という疑問があるのですが。「あっ余震、起きて鳥さんのところに!」(跳ね起きる)「跳ね起きられない!転がった!」てなりそうなんですが。ファスナーが首のところまできてるんですよね??

あと気になるのは「車ほど防災・防犯できない」という点。構造が弱いですよね。車は鍵をかければ危険が及びにくいですがテントだと破られる恐れがあるのでは?テントに鳥さんだけを残していっても大丈夫?という点が不安です。ご家族がいれば交代で見ていられるでしょうけれど、一人暮らしの場合はそうもいきません。物資の調達に出たり、避難所やご近所さんのお手伝いに出たり、避難が長引けばテントから出勤なんてこともあるかもしれません。

キャンプ場でも防犯の意識は高まっているようで「外に物を置かない」「入口を施錠しておく」「入口に履物を置いておく」「(夜間は)中に明かりをつけておく」「人感センサーライトをつけておく」そうです。この人感センサーライトはチャイムアラームがなるもの、感知するとスマホに通知が来るもの、録画するものなどがあり、これがあると少し安心ですね。機能が良いものはお高いですが。私がこれを気にするのは「やっぱり鳥飼いはマイノリティ。鳥嫌いは結構に多い。不在時に危害を加えられたらどうしよう」という不安があるからです。

 

わんこさんにゃんこさん視点で語られることが多いため、これが可能かどうかは不安が残りますが飼い主は避難所、鳥さんは車内or自宅避難(自宅がいきものが過ごせるレベルの場合)という手段もあります。できたら避けたいですよね・・・。残して離れるのは不安ですから。

 

親戚・知人宅・動物病院・シェルターなどに預けるという手段もあります。

移動できる交通手段が確保できてからになると思います。つまり被災して、少し落ち着いてからですね。シェルターなども被災直後にはまだ動けないでしょうし。避難所やテントから仮設住宅に入られる場合もあるかと思いますが、こちらも避難所同様ペットは連れて行けないということも多いようです。そうなりますと、こういった支援をお願いしたいところ。各市町村、愛護団体、ボランティア団体、獣医師会などが多くの災害支援をされておられます。しかしやはり、わんこさんにゃんこさんメインになりますから、鳥さんの中でもローリー・ロリキートはハードルが高くなりますね。鳥専門で、となりますと私が現在、知っているのは下記になります。他はちょっと調べきれず。課題です。(熊本地震の時には、こんぱまる福岡店さんが一時お預かりをされておられました。)

 

小鳥の宿mi ya giさん

小鳥専門のペットホテルですが、災害時の小鳥サポートをされておられます。大阪府です。

http://miyagi.fc2web.com/

 

バードシッターズさん

とりきち横丁さんが発足された小鳥のお預かりボランティア組織です。通常は顔合わせやヒアリングの後にお預かりですが2018年の相次ぐ災害により「災害時サポート専用掲示板」を設けられました。通常時でも「ローリー・ロリキートは要相談」が多いので不安はありますが、詳細な具体的な指示をお願いし、長期間でなければ、運が良ければ・・・かもですね。

https://birdsitters.jp/

 

認定NPO法人TSUBASAさん

通常は鳥専門の保護レスキュー団体さん。2018年の災害時の出動はなかったようですが(要請がないとレスキューできない)東北の震災時には出動されておられました。ただローリー・ロリキートは長い間いないとのことですので、こちらも詳細な具体的指示をお願いしなければならないでしょう。

https://www.tsubasa.ne.jp/

 

動物病院ですが、幾つか問題があります。預かって欲しい、被災して怪我をした、そのどちらの時もです。

まず、近くに鳥を診られる病院があるか、ということ。そして病院が被災しているかいないか、ということ。うちの場合、かかりつけ病院は隣県になります。一山越えねばなりません。被災して混乱している時に行くことが可能なのか?大きな災害の場合、近いエリアの病院は被災している可能性も大きいです。診て頂けるのかどうか?その時にならないとわかりません。幾つか心当たりの病院を前もって調べておいた方がいいでしょう。どうやって向かうか、も。鳥さんを診られて、かつローリー・ロリキートも、となるとかなりハードルが高いですが・・・。うちの市内には鳥さんを診られる病院自体がほぼありません(看板にのせてるだけ、せいぜい小型鳥の軽症くらいではなかろうかと)。隣市にはありますが、通常のお預けの際は「通院歴があるかどうか」が条件にあります。被災時はそこまで言われないかもしれませんが、下見ついでに健康診断に行っておくといいかもしれませんね。隣市といっても、うちからはかなりあるので災害時は結構、行くのが大変だと思います。また、闘病中の鳥さんはお薬なども必要になるかと思います。そのためにも、お薬・健康手帳があるといいですね。

 

関連して怪我をしていた場合の応急処置は、出血していればティッシュやガーゼをあてて圧迫止血をする、骨折していれば割箸などで固定してテーピングして病院へ、と聞きます。しかし痛くて暴れる鳥さんを保定してテーピングは素人には難しく感じますよね。うちも投薬や点眼を経験していますが、とても大変でした。パニック時となると自信がありません。災害派遣獣医療チームVMATが発足され、活躍もされているそうです。少しでも早く、病院や支援団体につながるといいですね。

 

2018年の大阪北部の地震の時、余震が怖くて数日間、かごをラックから床に直置きしました。かごの向き自体は変わっていないのですが、かなりストレスフルだったようです。いつもと同じ部屋にいてもこうですから、環境が変わればもっとストレスがかかるでしょう。普段から環境の変化に柔軟な鳥さんにしてあげられればいいですが、性格もありますよね。災害が起こらないのが一番、起こってしまっても速やかに復旧しますようにと心から祈るばかりです。